マーケティングの基礎用語をチェックしましょう
まずはマーケティングの4Pから
開業を成功させるためにはマーケティングがとても重要ですが、マーケティングとは何かについてよく理解しないまま事業を運営している人も少なくありません。そこで、マーケティングについて理解するために、基礎用語の意味がわかるようにしておきましょう。まずはマーケティングの「4P」についてご紹介します。4Pとは、「Product(製品)」「Price(価格)」「Promotion(販促)」「Placement(流通)」の4つの頭文字を表しています。4Pを一連の流れにしてみると、まず売るための商品やサービス(Product)があって、それらをどのぐらいの価格(Price)で売り出すのか、商品やサービスの存在とその価値を知ってもらうためにどのように宣伝(Promotion)をするのか、そして、どのような販売経路(Placement)にするのかということになります。
ベネフィット
「ベネフィット」とは、商品やサービスを買うことで得られるメリットのことです。映画のDVDを買う場合に例えると、顧客はDVDという物体ではなく、映画を見ることで得られる「感動」を買っています。温泉の顧客は、ただお風呂に入りたいというのではなく、そこで得られる「リラックス効果」や「疲労回復効果」に期待しています。このように、商品やサービスそのものではなく、そこから得られる「満足感」のようなものをベネフィットと呼びます。
セグメンテーションとターゲティング
安定した売上げを確保するためには、数ある競合に負けないよう顧客の心をしっかりとつかみ続けなければなりません。そこで必要になるのがセグメンテーションとターゲティングです。「セグメンテーション」とは、年齢や性別、所得、家族構成、ライフスタイル、居住地域など、様々な切り口で顧客のジャンル分けを行うことです。これを行うことによってメインターゲットとなる購買層を絞り込む「ターゲティング」が可能になります。セグメンテーションとターゲティングはセットとして認識しておきたい用語です。
差別化と強み
他社との競争に負けないようにするために大切なのが「差別化と強み」です。商品やサービスを選ぶ顧客の立場になって考えてみると、同じような商品がいくつかあれば、その中で一番良いと思ったものを買う心理は容易に理解できます。何を良いとするかは顧客の価値観によって違うので、最も安いものが良いと思う人もいれば、高くても質の高いものが良いと思う人もいます。良いものが安ければ選ばれやすくはなりますが、価格で勝負し続けることにはリスクもあるので、自社の強みを生かして商品やサービスの差別化を図ることが重要です。